運営理念
浦島共同作業所の運営理念
精神障害者が自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう、就労の機会を提供するとともに生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、その知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の便宜を適切かつ効果的に行います。
所長のメッセージ
所長 岡村真由美
皆様、浦島共同作業所のホームページへお越しいただきありがとうございます。
浦島共同作業所は「自分の飯(メシ)は自分で…」をテーマに、精神障害者が
街で普通に暮らせるための支援を目的とした事業所です。
2007年10月より障害者自立支援法の指定事業所(就労継続支援B型)に移行し、就労を軸とした支援を行っております。
浦島共同作業所の歴史は1982年よりはじまります。当時神奈川診療所の精神科に通院している患者さんは月に1度か2度の通院のときに外出するくらいで、ほとんど毎日家の中に居ざるを得なかったという状況でした。 そこで神奈川診療所のスタッフと神奈川診療所に事務局を持つ患者会であるあすなろ会の人が協力して、アパートの一室を借り精神に病を持つ方の溜まり場を作りました。
それが発展してできたのが浦島共同作業所です。溜まり場が発展し、横浜市の補助金をいただきながら、内職作業や昼食作りを中心に活動を行っていました。やがて利用者が多くなり手狭となり2回の移転を経て現在の場所に落ち着いてから10年たちました。
患者会が立ち上げた「よりよい精神医療をめざすあすなろ会」は2005年1月にNPO法人あすなろ会となりました。それで事業展開がやりやすくなりました。
2007年10月に障害者自立支援法の指定事業所・就労継続支援B型に移行しました。
移行してほぼ4年たちますが、作業所の基本的支援活動である相談支援・就労支援・生活支援を踏まえ、例えば一人一人の生活リズムをたもつ、お互いコミュニケーション能力を高めるといった利用目的のベースにあるものを大切にしつつ、今まで以上に作業所を働く場として意識した活動ができるようにしていきたいです。今まで近隣の会社に提供してもらった内職仕事も残しながら、これからは自主製品作りに力を入れて行きたいです。
生産性の向上や工賃アップも目指しますが、何よりも利用者が1日浦島共同作業所で活動して何らかの充実感をもてるような作業のやり方を模索し、精神病という病を持ちながらも浦島共同作業所を利用することによって人生の再構築をし、少しでも希望の光が見出せることが出来る様にしたいです。
30年の歴史を経てもなお「自分の飯は自分で…」をモットーとし楽しくて真面目で活気のある作業所です。ご興味のおありの方はぜひ一度ご見学にお越しください。
心よりお待ちいたしております。
浦島共同作業所 所長 岡村真由美
2011年6月
所名の由来
浦島共同作業所の「浦島」は、あの有名なおとぎ話『浦島太郎』と深く関係しています。
浦島太郎のお話の舞台は京都の海辺で、ご存知のとおり浦島太郎は竜宮城でもらった玉手箱を開けてしまったため老人になってしまいます。実は浦島太郎のお話には続きがあって、老人になった浦島太郎は両親のお墓を探すために故郷の'子安の浜' に戻ってくるのです。乙姫に助けてもらいながら両親のお墓にたどり着いた浦島太郎は、その場所に庵を立てて暮らしました。
実はその'子安の浜'こそ、浦島共同作業所のすぐそばにある浜なのです。
このホームページの上部にもある浦島共同作業所のロゴは、浦島太郎を竜宮城まで送り届けたカメをイメージしたものです。浦島共同作業所は浦島物語に出てくる竜宮城のように、メンバー・職員がイキイキと活動できる作業所を目指しています。